血液検査では何を調べているのか

関節リウマチの診断は、一般に問診や診察をはじめ、血液検査・尿検査、触診、画像検査などを総合的に判断して、専門医が行います。本ページでは、関節リウマチの診断や経過観察において、血液検査でどのような点を確認しているのかについてご説明します。

血液検査で調べていること

血液検査や尿検査では、関節リウマチの活動性や体内の炎症の程度、免疫の異常の有無に加え、肝臓や腎臓の働きなども確認します。これらの検査は、診断の補助としてだけでなく、治療中の安全管理や病状の進行を把握するためにも行われます。

血液検査の主な項目について

血液検査では、主に次のような項目を調べます。からだの中の炎症の程度や免疫異常を把握するため、診断時や病状の進行を評価する目的で行います。

RF(リウマトイド因子)

IgG(免疫グロブリンG)のFc部分に対する自己抗体です。
関節リウマチの患者さんでは多くの方が陽性となりますが、この検査結果のみで関節リウマチと診断することはできません。ほかの疾患や加齢などによって陽性となる場合もあります。

抗CCP抗体(抗環状シトルリン化ペプチド抗体)

関節リウマチの診断の際に調べる重要な検査項目です。
発症早期から陽性となることが多く、特異性が高いため、早期診断に有用とされています。ただし、関節リウマチであっても陰性となる場合があります。

MMP-3(マトリックスメタロプロテアーゼ-3)

軟骨を構成する成分を分解する働きをもつたんぱく質です。
関節内の炎症が強いと数値が上昇し、関節リウマチの病勢(病気の勢い)を把握するための指標として用いられます。ただし、性別や治療内容などの影響を受けることがあるため、ほかの検査結果とあわせて評価します。

ESR(赤沈)

細い血管の中で赤血球が沈む速度を示す検査です。
炎症の程度が強いと数値は高くなりますが、貧血など、関節リウマチ以外の要因でも高くなることがあります。

CRP(C反応性たんぱく)

肝臓で作られるたんぱく質で、体内に炎症が起こると増加します。
炎症の程度を示す指標であり、関節リウマチに限らず、かぜなどの感染症でも高くなる場合があります。

早期検査・早期診断の重要性

関節リウマチによる関節破壊は、発症後の早い段階から進行することが分かっています。関節の腫れや痛みが強くなくても、関節内部では炎症が続き、関節破壊が進行している場合があります。

そのため、関節リウマチは早期発見・早期治療が非常に重要な病気です。一般的な健康診断と同じく採血による検査ですが、関節リウマチの評価では、健康診断では通常行わない検査項目を追加して調べます。

廣田浩一院長

気になる症状がある場合は、早めに検査を受け、必要に応じて定期的な検査を行うことで、早期診断と適切な治療につなげることが大切です。


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